今日はこの作品をご紹介します。
宮下善爾さんの作品です。
宮下善爾さん
(1939ー2012)
日本の現代陶芸を代表する作家のお一人と言われています。自然の風景や心象風景をテーマに作品を作られました。
この作品は練り込み技法で作られています。
陶土の温かさとグラデーションの色の美しさが本当に素晴らしい作品ですね。
→裏面(一見同じに見えるかもしれませんが、はじめの画像のものとよく見比べて下さい。微妙に色のバランスが違っています)
私個人の感想としては、山の頂きに桜が咲き誇っている風景のようにも思います。
下の暗めの色から上に行くにつれ、明るい色になっていくので、未来に希望を感じます。
このコロナウイルスで不安や心配ムードが蔓延していますが、必ず収束してまたいつもの日常が戻ってくることのシンボルとして、ちょっとでも皆さんの気持ちを明るくできたらいいなと思いこの作品をご紹介しました。
このコロナのことがあってから、陶芸作品というものは「人を元気にする・人を癒やす」という力も持っているのだなあと改めて感じました。
これはギャラリー洛中洛外2階にあります。またご来店されたらご覧になって下さいね。
宮下善爾「風の軌跡 香炉」(約横24×高19㎝)
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