2019年1月アーカイブ

本法寺編、3回目です。

本法寺では「巴の庭」とこの「十の庭」の二つのお庭を見ることが出来ます。

「十の庭」(つなしのにわ)

十の庭.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お庭に9つの石が置いてあり、あと一つの石は「意思」として見る人の心の中にあるんだそうです。

そしてなぜ十を「つなし」と読むかというと一(ひとつ)から九(ここのつ)まで後尾に「つ」がつきますが、十はつかないので「つなしの庭」と読むのだそうです。

またこれは子育てについて 九つまで大切に育てて十歳からは独り立ちさせよという日蓮宗の教えからもきているとか。

 

お庭の石一つでもお寺となると、なかなか深い意味があるんですね~

風情のある立派なお庭でした。

心の中に「意思」をー。本当にそうですね、何事も自分の心・意思一つ。

自分がどういう考えを持つかで現実も変わってきますよね。出来るだけ明るい気持ちで過ごそうと改めて思いました。

 

 

大魔利支尊天.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして最後

本法寺には狛犬ならぬ「狛いのしし」がいます。

今年の干支ですね~

ここに祀られている「大摩利支尊天」がいのししに乗っておられるからなのです。いのししは神様のお使いなんですね。

そして大魔利支尊天のご利益は「開運・勝利・厄除け・金運」だそうです。本法寺に行かれたらこちらもお参りしてはいかがでしょうか?

 

 

以上、本法寺レポートでした。

あまり知られていないお寺ですが、沢山見所があり、新しい発見も出来ました。

よかったら一度、行って見て下さい。

なお・・ここに行くきっかけとなった学生ガイドの娘は私が見学している間、ずっと玄関で案内でした(^_^;)

娘は他のお寺でもガイドをしているので、今度はそちらの方にも行ってみたいと思っています。(嫌がられるかもしれませんがsweat01

また行けたら、そのお寺のことも、ここでご紹介しますね~

長々とお読み頂きありがとうございました。

 

 

ここ2回ほど「本法寺」について熱く(?)語ってきましたが、今回はギャラリー洛中洛外のことを。

春のテーブルの布でテーブルセンターを買いに行った話をしました。

この布↓

春 布.JPG

 

ようやくそれが役に立つ時が来ました!

 

 

 

 

 

 

このようになりました。

            ↓ が上の布です。

2019春テーブル↓.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青海波の柄入りだったので難しいかな~と思いましたが、なんとか春のテーブルに仕上げることが出来ました。

 

テーブルに飾るお花も春らしく♪

2019テーブル花.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギャラリー洛中洛外に来て頂いたお客さまにこのテーブルを見て頂いて春らしさを感じて頂ければ・・そして京焼のうつわもセッティングすることで実際の食事風景をイメージしてもらえれば・・と思っています☆

前回の続きです。

本法寺には二つの庭があります。

一つは本阿弥光悦が作庭したと言われる庭「巴の庭」。

巴の庭 (1).jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と・・その前に

この庭を作庭した「本阿弥光悦」という人は本当にすごい(゜д゜)人なのですね~

この本法寺が本阿弥家の菩提寺だったということもあり、本法寺には光悦作の茶碗があり、蒔絵箱があり、能面まであり・・

いったい、どれだけのものを作る人?と思ってたらお庭までデザイン・・・才能がありすぎるcoldsweats02

そのほか書に茶の湯に・・とその才能はあらゆる芸術に発揮され、その作品はいまや国宝に指定されているものも。

琳派の祖とも言われ、鷹峯に芸術村を作ったことでも知られています。

もともとは刀剣鑑定をする家に生まれ育ったそうなので、刀剣という工芸から幼い頃より審美眼が養われたのでしょうか?

江戸時代にこれだけの芸術の才能を発揮するには、恵まれた裕福な環境にあったといえど、よほどの向学心・好奇心・探求心、そして行動力がなければならず、そして何と言っても美的センスが天才的にあった方だったんでしょうね・・

また思うに俵屋宗達の絵に書を入れた作品など今でいうコラボ作品を多く作ったり、後年鷹峯に色々な芸術家を呼んで芸術村を作っていますが、人とのコミュニケーション能力も相当長けていたのではないかと・・

自分が渦の中心となって周りを巻き込んで芸術を深め高めていったんでしょう。

この方の人生をより深く知りたくなってしまいましたconfident

 

さて本題。

この巴の庭は枯山水庭園。三つの築山を巴の形に置かれたところからその名の由来があります。

 

そしてもう一つ。

「日」(にち)の形の石と

巴の庭 (3).JPG

巴の庭.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

季節になると「蓮」が咲く池(今の季節は咲いていません、残念(>_<))

 

二つ合わせて「日・・蓮」(にちれん)・・!( ・_・;)ばんざ~い(って違う?)

このお寺の宗祖「日蓮」の名にちなんでいます。

光悦さんは遊び心も多いにあった人ということなんでしょうね。

 

本阿弥光悦のことばかり話して本法寺のことは少しになってしまいました。。

今日は結局一つの庭しか紹介できず・・

続きは次回にpaper

昨日は京都の上京区にある本法寺(ほんぽうじ)というお寺に行って来ました。

今は「京の冬の旅」という旅行企画でこの時期だけの特別公開もしています。

京の冬の旅.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本法寺 本堂

本法寺 (2).jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本法寺は

室町時代に日親上人が創設した日蓮宗本山の一つで、桃山時代から江戸時代にかけて、書画、陶芸から茶の湯、作庭まで多岐にわたる才能を発揮し、鷹峯に「芸術村」を開いた芸術家・本阿弥光悦の菩提寺として知られています。

豊臣秀吉の命によって現在地へ移転する際には、本阿弥家が私財を投じて伽藍の整備に尽力しました。

(非公開文化財特別公開ガイドブックより引用させて頂きました)

 

実は・・この本法寺に行ったきっかけは大学生の娘で、娘は京都ガイド協会に入っており、この本法寺でガイドをしているのです。

 

ただ、行ってみるとこの本法寺はギャラリー洛中洛外にもかかわりがあることがわかりました。

それはこの本法寺にゆかりのある長谷川等伯です。

「長谷川等伯」とは

安土桃山から江戸時代を代表する絵師。等伯が能登国から京都に移り住んだ際、菩提寺であるこの本法寺を拠点に活躍した。今も本法寺の寺宝として等伯の描いた絵や屏風図を所蔵している。

 

等伯像.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本法寺境内に立つ長谷川等伯像

 

ギャラリー洛中洛外では、この長谷川等伯の写しの作品を多く展示販売しています。

 

これが等伯が描いた屏風図をもとにした「松林図 陶額」です。

 

松林図陶額2.jpg

 

 

 

 

 

 

 

等伯の世界がそのままに京焼の絵師の手によって陶額の作品となっています。

当店にはこのような作品が他にも数多くあります。

ちなみにこの等伯と同時期に活躍した絵師、狩野永徳の作品、洛中洛外図を手描きで写したものもギャラリー2階に展示しています。洛中洛外図HP

 

 

本法寺の話に戻りますが・・

長谷川等伯といえば、本法寺には「京都三大涅槃図」の一つ「佛涅槃図」(国指定重要文化財)が所蔵されています。

(ただ、通常は複製が展示されています。毎年3月14日~4月15日の期間に本物を見られるそうです。)

涅槃図.JPG

 

 

 

※本法寺パンフレットより

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「涅槃図」とはお釈迦様がお亡くなりになり横たわっておられる周りをお釈迦様を慕って嘆き悲しんでいる人々、動物の姿を描いた絵です。

この絵はすごく大きくて(縦10㍍・横6㍍)それにもびっくりなのですが、複製とはいえ色彩の素晴らしさに息をのみます。

600年ほど前にこんな色鮮やかに壮大な絵を描ける人がいたのかという驚き・・そしてまた「涅槃図」という荘厳な主題に圧倒されてしばしたたずみました。

 

また、学生ガイドの方がこの絵について説明して下さるのでよりわかりやすく絵を鑑賞することができます。

私がお話を聞いて一番心に残ったのはお釈迦様のお母様、マーヤー夫人が投げてよこした「薬袋」の話です。

せっかくマーヤー夫人が息子のためを思って投げたお薬だったのに薬袋は木にひっかかってしまい(..;)

ここで、私は「え?」と思いました。なぜ?投げる?持って行ってあげないの?

これは後で思い出したのですが、マーヤー夫人はお釈迦様を生んで7日目に亡くなっているのです。

つまり、マーヤー夫人は天、あの世にいるので、天上からしかお薬を投げられないのです。

しかし、その気持ちもむなしく木にひっかかってしまう・・

下図。オレンジの丸の中にある黒いものが薬袋です。

涅槃図 - コピー.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それをなぜか「取りに行きます!」と言ったネズミが猫に食べられてしまい、薬は間に合わずお釈迦様は亡くなってしまった(>_<)

なんと!ネズミさんショック!でもネズミも亡くなったsweat02

母の心が無に・・そして善意のネズミも亡くなるcrying

まさに諸行無常の鐘の声・・

そのお話のために涅槃図にはあまり猫が描かれていないとか。でも珍しくこの涅槃図には猫が描かれているそうです。(等伯が猫好きだったのかな?)

そうそう、お薬を処方するのも「投薬」といいますが、この言葉はここからきているそうですよ。

 

あ、等伯自身の姿もこの中に描かれているそうです。それがどの人なのか見に行った方のお楽しみ。ガイドの方に教えてもらえます。

この絵には深い意味があり、また楽しみ方もあり、とても勉強になりました。

 

長くなってしまいました。。まだこの本法寺には見所があるのでそれは次回にpaper

 

1年以上も前にイギリスの方から注文が入りました。ここを見て下さったようです→HP作品紹介

その作品はこの「布袋さんぐい呑」

布袋さんぐい呑2 (2).JPG

 

先日ようやく作品が出来たのでご連絡し、いよいよイギリスへ送ることになりました。

海外にも時々作品をお送りすることがありますが、いつも無事に届くかドキドキします。

 

 

※ちなみにこの画像の作品は同じ時に入ってきた作品です。

現在、当店で展示販売中。

山本雄次作「布袋さんぐい呑」¥7,500(税別)

 

出荷してからは追跡状況サービスのサイトで逐一作品(布袋さん)の行方を追い・・「あ、国内を出た、イギリスに到着した・・」などとここ毎日チェックしていましたが、とうとう今日「到着」の文字がshine

無事にお客様に到着したようです。良かった・・(^^)/

 

このお客様とはメールでやりとりしていたのですが、

1年以上お待たせしていた間、「日がかかってもいいです、私は忘れずに待っています。よろしくお願いします」とのメールを送って下さったり、クリスマスの時期に連絡した時のお返事には、わざわざ日本語で「よいクリスマスと新年をお迎えください」との文章を付けて下さったり、イギリスとは思えないほど、いつもすぐに返事を返してくださったりと、温かなお人柄を感じるお客さまでした。

今はきっと届いて喜んで頂いていると思います。日本から来た「布袋さん」がいつまでもご愛用頂けますように・・

今日は何を紹介しようかなあ・・

とギャラリー洛中洛外の店内をウロウロしていたら、このご飯茶碗が目にとまりました。

これは・・lovely

 

 

猫の月碗.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

猫がまん丸になって寝ている姿が可愛いお茶碗♡

食べやすい形だし、持ってみてもとっても軽いんです。

 

この表情を見ているだけでご飯の時間が楽しくなりそうです。

 

 

猫の月碗2.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

内田裕子作

猫の月 碗 ¥13,000(税別)

(Φ11.5×H6㎝)

猫の月碗3.JPG

ギャラリー洛中洛外の店内には大きなテーブルがあり、季節ごとに器をセッティングしてご紹介しているのですが・・(現在のテーブル)

20189迎春.jpg

 

今月末には春のテーブルに変えるので、そのための布を昨日買ってきました!

春 布.JPG

 

 

真ん中のテーブルセンター用の布です。

春らしいピンクでちょっと柄入りで、器を引き立ててくれるもので、和のテイストのあるもの・・と自分で決めたテーマを頭に置きながら、スマホの中のテーブルの画像も見ながら、お店の中をぐるぐると何周もしてやっと見つけました。

1周目、ざっと見る。

2周目、より細かく注目して見る。

3周目、よりより細かく見る。。

とこれを7~8回くらい(多分)続けてやっと「これ!」と決めます。

テーブルの真ん中に敷いて、器をセッティングして上手く行った時は本当に嬉しいです。

またこの布を使って春のコーディネート出来たら公開しますねwink

 

 

年も明け・・仕事や学校なども始まり、皆さんいつもの日常がスタートしたことと思います。

今年も良い年になるように楽しくがんばっていきましょう!

 

さて、最近入ってきた作品をご紹介します。

仁王.JPG

山本雄次作 (右)仁王-那羅延堅固(ならえんけんご)力士-ぐい呑 

(左)仁王-密迹(みっしゃく)金剛力士-ぐい呑

1点¥9,000(税別)

お寺の山門にある金剛力士像のモチーフの作品です。

いわゆる 阿吽(あうん)の像です。

 

3年ほど前にこのブログで→奈良へ 東大寺に行った時にこの金剛力士像を紹介したことがあります。

東大寺2.JPG

 

 

この画像はその時のです。山門右側に設置されている吽(うん)形の方ですね。

 

仁王 - コピー.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お寺を守ってくれる仁王像。この仁王像がいるお寺は栄えるとか。魔除けの意味もあり、身体健全になり縁起がいいとも言われるそうです。

 

このぐい呑でお酒を飲むとより健康になり、良いコトもあるかも。

ただし、くれぐれもお酒の飲み過ぎにはご注意を!

新年明けましておめでとうございますshine

本年もどうぞよろしくお願いします。

2018.洛中洛外年賀状 画像.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギャラリー洛中洛外は昨日2日から営業しています。

私は本日3日が仕事始めです。

私事ですが、昨年末に高校生の息子がインフルエンザにかかり・・sweat02   家族全員うつらないように気をつけつつの年末年始で、今はなんとか息子も復活し、私達家族も元気でやれやれのお正月でした。

皆さんもお気をつけくださいね。

 

今年もこのブログでギャラリー洛中洛外のこと、色々なうつわのこと、そして時には美味しいお店の紹介など楽しく発信していきたいと思っていますhappy01

今年もよろしくお願いいたします。

ギャラリー洛中洛外

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