皆さん、こんにちは。
暑い日が続きますが、お元気でしょうか?
先日、所要があり、木村盛伸さん・宜正さんの工房に伺った際に珍しいものを見せて頂いたのでご紹介しようと思います。
この赤茶色い筒のようなものは「高師小僧」という鉱物です。
私ははじめて、このようなものを見ました
これは地下水の中の鉄分が水中の植物の根のまわりに集まって固まったもので、なんと今から数十万年前にできたものだそう。
「高師」はこれが出土された愛知県豊橋市 高師原という地名から、「小僧」は子どもが立っているような、その形からついた名前です。
盛伸さんはこの鉱物を発色材料として使っておられます。
隣の器の口さびの茶色い色はまさにこの「高師小僧」を使ってつけられたものです。
盛伸さんは、この鉱物の「鉄」は精製されたものよりも雑味があり、色々な成分が混じっているさまが面白くて、味わい深いとおっしゃってました。
もともと、普段から釉薬の材料として自然の樹木を灰にしたものを使っておられるというのは聞いていましたが、鉱物も使われていたなんて、陶芸というのは奥の深い世界だなあ~と改めて感じた次第でした。
盛伸さん、貴重なものを見せて頂いてありがとうございました
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