こんにちは。
ギャラリー内の9つの壁をご紹介するシリーズ第4弾です。
この9つの壁シリーズが終わるまでほぼ毎日更新する予定でお伝えしようと思っています。
予定ですので、そこのところよろしくお願いします。
第3弾までは前回までのブログをご覧になって下さいね。
今日の壁はこちらー
この正面全面の白い壁を「パラリ壁」といいます。
ズームアップしたのがこちら。
小さい細かい「パラリの粒」が見えますか?とても美しい白い壁です。
パラリ壁というのは壁を塗る仕上げの方法で特徴は表面にポツポツした丸い粒が表れること。
ミツマタという和紙の原料、ふのり、たわら灰を配合したものが材料として使われています。
この壁は、実は京都御所の紫宸殿回廊、桂離宮の外部廻りと同じ壁だそうです。
御所と同じといわれるとなんだか高貴な感じがしてきます。
「この壁面を背景に京焼が並ぶと、いっそう器に描かれた花鳥風月、山紫水明の風景が映え、雅びた世界を感じることができる」(※ より引用)とはこのギャラリーを設計された二村先生のお話です。
ギャラリーに来られたら作品と背景の美しいコントラストもぜひ見て下さいね。
※引用資料
1993年発行 (株)デルファイ研究所 Architecture Magazine at「数寄屋 九つの壁の冒険と茶室移築の試み」)
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