こんにちは。
9つの壁シリーズ第3弾です。
ギャラリー洛中洛外の中にある9つの壁を紹介しています。
1と2は前回、前々回のブログで。(良かったら見て下さい)
今日の壁はこちら。
一直線に並ぶ3本の柱。この柱に塗られた壁です。
この柱は店内の真ん中に立っているのですが、あまり目立ってはいけないということで表面を祖面にして存在感をなくし、不必要な強さを消すようにしたそうです。
これは「南蛮漆喰長すさ入仕上」という方法で塗られたものです。
南蛮漆喰というのは土と砂とすさなど色々なものが入ったものをいいます。
漆喰の中に藁すさを寝かし、そこからアクが出てくる。そのアクの色がこの柱のベージュ色になっています。
茶色く何かへばりついているものが見えますか?
これが藁すさ。大きいものや小さいもの、色々あってこれがこの壁の表情になっています。
柱は3本ありますが、それぞれ一人ずつ違う職人さんが塗ったので、材料は同じでも仕上がりは少しずつ違いこの柱は大変面白くできあがった、と設計士の二村先生はおっしゃってます。(※より)
いつも見ている柱。
空間の中にこのような柱が3本もあると意識しがちだけど、そういえばそんなに意識せず、自然と店内の風景に溶け込んでいます。
むしろ、この柱が店内の良いアクセントになっているように思います。
だけど、3本それぞれよく見てみましたが、ここが素人の悲しさ、何が違うかはよくわかりませんでした。。
皆さんも良かったら実際に見て比較してみてください。
この「9つの壁」シリーズをするようになって、当たりまえのように毎日見ているものがこんなにもよく考えて作られていることを改めて知ることができて、私も驚きながら書いています。(今さらですが)
壁はあと6つ。お楽しみに♪
※参考資料
1993年発行 (株)デルファイ研究所 Architecture Magazine at「数寄屋 九つの壁の冒険と茶室移築の試み」)
第40回 清水焼の郷まつり
2014年10月17日(金)?19日(日)9:30?17:00
詳しくは→清水焼の郷HP
ギャラリー洛中洛外 内覧会
10月11日(土)?16日(木)10:00?17:00
皆さま、ぜひお越しください!
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