皆さん、こんにちは。
浜松旅行記第2回です。
次はなんといっても強烈な印象の「竜ケ岩洞」(りゅうしがどう)
ここは、浜松市北区引佐町にある浜松インターから30分、浜松いなさインターから10分のところにある鍾乳洞なんですが‥すごい鍾乳洞なんです!
竜ケ岩洞の入口↓
ここは、1981年に戸田貞雄さんという人がたった一人で一輪車に泥を積んでは運び出し、鍾乳洞があるはずだと掘っていたのがはじまりです。
戸田さんはこの鍾乳洞のある引佐町で生まれ育ちました。小さい頃から働き者だった戸田さん、二度の戦地出征から帰ったあとは、材木の会社を立ち上げました。
常に自分の会社の利益だけでなく、仕入れ先や得意先、まわりにも得があるように願いながら仕事を進めました。
また、ふる里がさびれていくのを惜しみ、観光協会を立ち上げ公園や山の家、川の家、奥山高原など次々と観光事業に着手しました。
←鍾乳洞に入っていく時はワクワク! ひんやりした風が気持ちいい?。
この鍾乳洞がある竜ヶ石山も、もとの持ち主は戸田さんではなく、石灰石を採る事業をしていたところでした。しかし、そこの経営がたちゆかなくなり撤退するということで、それでは働いている人が困るだろうと戸田さんがこの土地の持ち主となり採石場にしました。
ところが、その採石場も休業となり、この竜ケ石山がだんだんさびれていくのを寂しく思っていた戸田さんは大正時代にここに小さな鍾乳洞があったことを思い出し、もっと大きな鍾乳洞を見つけ、観光地にし、人を呼んで活性化できないかと考えます。その時戸田さん73歳!
戸田さんは早速一人で洞窟の中に入り一輪車で粘土を積んでは運びだすことをはじめます。
この間、戸田さんは、危ないと心配し、またそんな道楽のようなことをしても無駄ではと言う家族の反対を押し切り、山の中の小屋に一人で住んで作業を続けていました。また、周りの人も洞窟の作業なんてこわいし、暗くて気味が悪いと誰もほとんど手伝ってくれませんでした。
しかし、必ず新たな鍾乳洞はあるという希望を信じた戸田さんは一人でも作業を進めます。そこへ洞窟愛好家という若い二人がたまたまこの場所に来、この二人も作業に加わったことで、勇気を得て作業を進め、ついに鍾乳洞を見つけます。
↓実際に掘り進んだ穴。どのように進んだかパネルで表示してあります。
戸田さんがこの鍾乳洞掘りを初めて5ケ月後には大広間といわれるところに到達、そしてその1ケ月後ついに黄金の大滝といわれる、大きな滝がある場所に到達しました。ここは実際通りましたがすごく迫力のあるところです。
ここを発見された時はさぞや感動されたと思います。
さてこうなると周りもほっておきません。戸田さんの言っていたことは本当だったんだと家族や町の人々も協力しはじめ、観光事業にしようと町ぐるみで進めていきました。
その後、調査と開発がすすめられ、この鍾乳洞は一般公開されるに至りました。
戸田さんが一人で洞窟に入って調査し始めてから2年2カ月のことでした。
一般公開されるやいなや大勢の人が押し寄せ、戸田さんたちが思った以上の観光スポットとなりました。
平成17年には入洞者1000万人を記録しています。
しかし戸田さんは一般公開されて3年後、78歳でその生涯を閉じられました。
その後、ここの鍾乳洞の所長を戸田さんの息子さんが務めて、息子さん亡き後お孫さんが務めています。
はじめに開発に携わった洞窟愛好者の方も今もこの鍾乳洞の発展に貢献されています。
さて‥私がなぜこんなことに詳しいのかといいますと‥
←この鍾乳洞の売店に創設者戸田さんの半生が漫画になったものが売られていたので買って読んだからです。とても詳しく面白く書いてあります。
それにしても、これはすごい発見だといわざるを得ません。東海地方最大と言われる竜ケ岩洞は2億5千万年前にできたといわれています。
このつららのように見える鍾乳石。1?育つのに100年かかるといわれています。
鍾乳洞の中の気温は18度。猛暑の中では本当に気持ち良く、ひんやりしていました。
入ってみると思ったより長く、楽しめました。全長1000メートルあるそうです。
太古の昔からそこにあったという鍾乳洞の世界が足を進めるたびに次々に開け、飽きることがなかったです。
「七福神」「黄金の富士」「十六羅漢」などなど、それぞれの鍾乳石に名前がつけてあったのも面白かったです。
はじめはたった一人の手作業で進められた鍾乳洞。本当に戸田さんのされたことは偉業としかいいようがありません。
ふるさとの地をさびれさせたくない、という気持ちと貴重な歴史的資源を埋もれさせたくないという気持ちがこの大きな発見に結びつきました。
一人では何もできないというのではなくて、一人でもやるという気持ちって本当に大切なんだなあ、と思いつつ、帰途につきました。
皆さんも浜松に行くことがあったら、ぜひこの鍾乳洞に立ち寄ってくださいね。
長い文章に付き合って頂いてありがとうございました。
コメントする