皆さん、こんにちは。ギャラリー洛中洛外スタッフブログです。
今日はこんな作品を紹介したいと思います。
‥‥?
どういう作品?
そう思われるでしょう。上に乗っているのが「大黒さん」下の白いものが「二股大根」です。
反対側から見てみましょう。大根が二股になってます。
なぜ、大黒さんと二股大根なのか―
それはこういうわけなんです。
日本民話によると―大黒様が旅をしている途中でお腹の調子が悪くなり、川を通りかかると沢山の大根を洗っている人がいました。
大黒様がその人にお腹の調子が悪いので薬代わりに大根を少しもらえないか、と頼みました。しかし、その人は手伝いの人なので勝手なことをしては雇い主に叱られると断りました。しかし、大根の中に先が二股になっているのを見つけ、この一本ならあげてもいいのではないか、と思い先の一本を大黒様に差し上げました。
大黒様は早速それを食べたところお腹の調子が良くなったのでお礼を言って去っていかれたそうです。
‥大黒様がお腹の調子が悪くなるって、ものすごく人間的で面白いですね。
そんなお話もあり、大黒様と二股大根の取り合わせは商売繁盛・子孫繁栄の縁起物として知られているのです。
大黒様が二股大根に乗っているのは作者の方のアレンジかな、と思いますが‥。
そうそう、申しおくれました。この作品は掛け花入れです。
こんな風に壁に掛けて花入れとして使う作品です。
しかし、この角度から見たら大黒さんが落ちないようにちょっと心配そうに下を見ながらつかまっているように見えて、その表情がまた、ユーモラスで面白いですね。
縁起ものでもあり、ユーモラスであたたかい作品です。何のお花を生けようかと考えるのも楽しいし、そのまま飾ってあるだけでも存在感がある作品です。
山本 雄次作 「大黒さん大根 掛け花入」詳細はコチラ→☆
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