皆さん、「婦人画報」という雑誌をご存じですか?
ご存知ですよね?セレブリティ溢れる美しい雑誌です。
先日、その「婦人画報」の女性編集長出口由美さんが講演をされるということで、京都商工会議所に行ってきました。
初めは教室でされる予定だったそうですが、思いもかけず多い参加者の申し込みがあったため、講堂に変更されたそうです。
内容は「婦人画報」の歴史や特色、そして今どのような思いで雑誌づくりをされているかなどを1時間半かけてお話されました。
編集長の出口由美さんは女性の編集長では3代目。婦人画報に来られるまでは「家庭画報」におられたそうで、この二つの「画報」を経験した編集長は初めてだと思う、とおっしゃってました。
「婦人画報」に入られてまず驚かれたことは、その歴史と創刊からの「婦人画報」の貴重な記録があること。
「婦人画報」は今年で創刊107周年。創刊した初代編集長はなんと国木田独歩!
そして記事を寄稿した人の中には太宰治などの有名な作家がいたそうです。
とても歴史ある雑誌なんですね。
昔の婦人画報の表紙なんかも色々スライドで見せて下さいました。
今も活躍する女優さん、吉永さゆりさんなどが若かりし頃その当時のスタイルで表紙を飾っており、見ていてとても面白かったです。
また、出口さんは「婦人画報」を幕の内弁当で例えられました。ファッションやグルメ・美容・健康・旅行・読み物・お取り寄せなど色んなジャンルを一冊の雑誌に入れることでそれぞれのジャンルが好きな読者に興味をひくことができる。
そしてそれらはどれ一つとしておろそかにすることなく一つ一つ丁寧に作ることが大事なのです、とおっしゃってました。
なるほど、と思いました。私も毎月「婦人画報」は読んでいますがとても読み応えがあり、その満足感は何かと思ったらとても美味しい「幕の内弁当」だったんですね。それもお漬物にさえ手を抜かないお弁当です。
「婦人画報」はまた京都の特集を多く組んでおられます。そして取材スタッフの方たちは京都支所が必要なほど、足しげく京都に通われており、京都に関する特集記事は京都での知り合いの方からの口コミで成り立っているそうです。
そのほか、最近取り組まれているお取り寄せのお話や読者からの声を紹介されたりと「婦人画報」に関する色んなエピソードをお話してくださいました。
そして、一貫しておっしゃっていたことは、心を込めて丁寧に雑誌作りをするということでした。
きっと取材スタッフや他のスタッフの方にもその思いは浸透しているんでしょうね・・
だからこそ、あんな美しい雑誌が出来上がるのだと思います。
編集長の出口さん自身もオーラのある美しい方でした。