皆さん、こんにちは。ギャラリー洛中洛外では先週の土曜、24日から春の個展、 木村展之・宜正兄弟陶展が始まっています。
その始まりの日に弟さんの宜正さんが来て下さったので、色々とお話をお聞きしました。
宜正さんは1968年京都生まれ。お父様は陶芸家の木村盛伸さん、そのご兄弟盛和さん、盛康さんも同じく陶芸家という中で育ってこられました。今はお父様と同じ工房でお仕事をされています。
さて、まず宜正さんの作品を見て驚くのはその種類が多いこと。
天目・織部・三島・萩・粉引・朝鮮唐津など、一人の人が作ったと思えないほどバラエティに富んでいます。
様々な注文に応えて色々なものを作っていくうち、気づいたらこんなに色んな釉薬の作品が出来てきたそうです。
宜正さんの湯呑
(左から)梅華皮・三島・萩粉引。
(左から) 刷毛目 ・油滴天目・織部。
宜正さん自身は「こう見ると沢山の種類ですけど、原料はほとんど同じものですので‥」とおっしゃいますが、 本当に驚きです。
そしてまた不思議なことに宜正さんの作品を見ていると決してバラバラなのではなく、一つ一つ個性的ではあるのですが、どこか共通した雰囲気がありまとまっているのです。
その訳が、宜正さんに作品を作る時何に気をつけて作っているのかお聞きしたときにわかりました。
それは「自分が嫌だと思う形・色にだけはならないよう、品のないものにならないように気をつけている」ということ。
なるほど、ご自分のなかに一つのものさしを持って作っておられるからこそ、あんなにいろんな色、形があっても統一感があるのですね。
皆さんもぜひ、ギャラリーに来られて宜正さんのそのバラエティに富んだ作品を見て下さい。このブログでも色々と紹介していきますね。
そして、展之さんの作品もまた魅力的です。今回、ギャラリーでは初めての兄弟陶展、ぜひぜひご覧になって下さいね♪
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