皆さん、これを見てください。誰かの足に踏みつけられた鬼です。
ちょっと、かわいそうな気もしますが‥。
踏んでいるのは中国古来に伝わる鐘馗(しょうき)という神様です。
邪気(鬼)を追い払ってくれる神様です。
日本では学業成就などにご利益があるとして端午の節句に鐘馗様の絵などが飾られます。
この鐘馗様、何かを指差していますね。
「次はおまえたちじゃ!」と言われているのは‥
踏まれている小鬼の仲間でしょうか。
怖そうに踏まれているのを見ています。
今日は節分。節分とはその字の通り、「季節を分ける」と書くことからわかるように、季節の変わり目、つまり春のはじめ、立春の前日にあたります。季節の変わり目には邪気(鬼)が生じるとされ、豆をまいて鬼をおいだすという行事はここから始まったそうです。
今日は鐘馗さまにもお願いして、邪気をすべて払ってしまいましょう。
そして、明日から始まる新しい季節、春にはいいことがいっぱいありますように‥。
山本雄次作 「鐘馗と邪鬼 鉢」
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