皆さん、こんにちは。今日はこんな面白い作品をご紹介します。
この三人(匹?)の笑っている鬼たちを見て下さい。真ん中の鬼はお腹を抱え、左の鬼はひっくり返って笑っています。
これは山本雄次さんの「鬼笑い大鉢」です。
鉢のふちには鬼が覗いています。
何を見ているんでしょう?
鉢の底にも鬼がいました!この鬼もお腹をよじって笑っています。
覗いている鬼ももちろん、笑っていますよ。
底の鬼の左横にご注目!これは果物の「ざくろ」のようです。よおく見てもらうとわかりますが、この「ざくろ」も大口を開いて笑っています。
この絵は「三笑図」という中国の故事にもとづいて描かれています。
「三笑図」は、口をパカッと開けて笑っているようにみえる果物「あけび・ざくろ・栗」が題材となってよく描かれています。
どれもよ?く見てもらったらわかるように、目がついて大きく口を開けて笑っています。こういう実のなるものは家運隆盛、金運上昇として縁起がよいとされています。さらに、そういう縁起のよい果物が楽しく笑っている図は「笑う門には福来たる」と言う通り、ますます気運が上がってきそうな気がしますね。
そしてここに鬼を登場させて、さらに大笑いさせているのはやはり作者である、山本雄次さんの独特のユーモア感覚でしょう。
怖いイメージの鬼が大笑いしているなんて、本当に見ているだけで笑いがこみあげてきます。この下の鬼なんて涙を出して笑っています。これなんて、笑いすぎて流す「鬼の目にも涙」ですね。
頑張ることはいいことだけど、しかめっつらをして肩をいからせていてはしんどくなるばかり。
肩の力を抜いて時には笑いながら物事をすすめていく方が上手くいくのかもしれません。この作品を見ながらそんなことを思いました。
それにしても、こんなにみんなが笑っているなんて何があったんでしょうか。教えてほしいです。
この作品はギャラリーの2階に入ったすぐの正面に置かれていますので、来て下さった方はぜひ見て下さいね。
ギャラリーのホームページでも掲載していますので詳細を知りたい方はこちらをチェック→☆ してみてください。
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