皆さん、こんにちは。ここ、京都は京の冬は寒いという定説通り、しんしんと冷えています。ここ数日は雪も時折ちらちらと舞い、まさしく冬の底といった感じでしょうか。
ギャラリー洛中洛外には「洛中洛外図陶板」がありますが、その中から今の季節にピッタリの場面をご紹介したいと思います。
左の絵は洛中洛外図の左隻の一部です。左部分に雪の被った建物が見えると思いますが‥
これは、金閣寺の雪景色です。 頂上の鳳凰もすっぽり雪に覆われていますね。
金閣寺は雪景色が一番有名ですが、この絵が描かれた時代ー室町時代から安土桃山時代にかけても、やっぱり金閣寺は雪景色が有名だったようですね。
中でも特筆すべきはこの場面、金閣寺(本当の名前は鹿苑寺といいます)のお坊さんでしょうか、ほうきで雪を掃いていますが、その足元!は、はだし?
ちょっと調べてみると、この時代は基本的には「裸足」で生活していたようです。
私もざっと洛中洛外図を改めてみてみましたが、儀式の時以外は裸足で描かれています。
まあ、昔はガラスも落ちてなかっただろうし‥、ってそういうことではないでしょうね。やはり、履く習慣がなかった、ということにつきるでしょうね。
まあ、一説にはわらじくらいは履いていたようなので、本当は履いていたかもしれません。しかし、それにしても雪の日にわらじって‥。まあ、そのわらじか何かを履いていたにしろ、裸足に近い状態で雪の上を歩いていたなんて、まさにこのお坊さんにとっては「修業」でしょうね。
昔、いや大昔の人は偉かった!
左上のお坊さんたちはちょっと格上のお坊さんでしょうか(服装が違います)、余裕な感じで佇んでいますね。雪掃除は一番下のお坊さんの仕事だったんでしょうね。がんばれ!と言いたくなります。
さて、この洛中洛外図はギャラリー洛中洛外のHPから見ることができます。コチラ→☆
でも、細かいところまでは見にくいので、ぜひギャラリーに来て実際に洛中洛外図を見て、このがんばってるお坊さんを探してください。
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