こんにちは。今日は節分ですね。「鬼は外、福は内」と豆まきをするお家も多いのでは?豆をまいて、鬼を追い出し、明日、2月4日が立春ですがすがしい気持ちで春を迎えられますね。今回はそんな節分にちなんで、鬼をモチーフにした作品をご紹介します。
これは、山本雄次さん(山本雄次陶歴)の「小鬼宝尽し壺」という作品です。
これは、鬼を追い出すのではなく、小鬼が宝物を守ってくれています。
「鬼と宝尽くし」という取り合わせがなんとも意外で面白いですね。
小鬼の表情がなんともユーモラスです。見ようによっては宝物を 守っているというより、お互い取られないように見張っているようにも見えます。
小鬼たちが守っているのは、「宝尽くし」です。これらは昔からある縁起のよいモチーフで、絵や着物など、そしてもちろん陶器にも描かれてきました。どんな意味があるのかというと、
これは、打出の小槌です。一寸法師がこれを使って大きくしてもらったことでも知られていますが、この打出の小槌をふると何でも欲しいものが出てくるという、夢のようなアイテムです。
これは宝珠という、何でも願いが叶うというありがたい珠です。如意宝珠ともいい、観音様や地蔵菩薩様が手に持っておられます。
これは、巻物でお経が書かれています。やはり、豊かになるということは、物質的なものだけでなく、お経を唱えて、ありがたい教えをこうたり、書物を読んで知識を得たりして、精神的なこともあってこそ、という考えが昔々からあったのですね。
他にもいろいろな宝物が色鮮やかに描かれています。ギャラリーに来られた方は他にどんな宝物があるか、ぜひ見てください。
このような大切な宝物を守ってくれる小鬼たち。この鬼たちには「鬼は外」とはちょっと言えませんね。「福を内」に守ってくれるのだから。
(山本 雄次作 小鬼宝尽し壺 )
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