こんにちは。いよいよ暮もおしせまりましたね。ギャラリーでも餅花を作ったり、お鏡餅やしめ縄の手配をしたりと、お正月に来られるお客様をお迎えする準備をしています。そして、暮といえば大掃除ですね。
今回は掃除にちなんでこんな作品をご紹介します。
箒を手に持っているお坊さん‥これは「拾得」(じっとく)という人なんですが、その人を題材にした酒器です。
拾得という人は中国唐代の禅僧だといわれており国清寺の豊干という禅師に拾われ、寺に住まわせてもらったことから「拾得」という名がついたそうです。
拾得は寒山(かんざん)という禅僧とともに国清寺の食事係となりましたが、奇声をあげたり、大笑いしたり、放歌高吟したりして、他の僧をしばしば困らせたといいます。
しかし、仏教の哲理には深く通じていたといわれています。