こんにちは。今日は、楽しい作品をご紹介します。
これは、内田裕子さんの(内田裕子陶歴)作品です。
繊細で暖かい色合いの絵を描かれる作家さんです。
魚の上にうさぎがにこにこ笑って手を振って乗っています。
これは香合になっていて、蓋を開けるとこんな感じです。
中の赤がまた外側の優しい色を際立たせています。
この作品は神話「因幡の白うさぎ」からヒントを得て作られたそうです。
「因幡の白うさぎ」ってどんなお話だっけ‥という方にちょっとあらすじを。
昔むかし、隠岐の島にいた白うさぎが因幡の国に渡りたいために、策を練り、サメ(この地方ではサメのことを"わに"といったため、"わに"と表記してあることもあります)に「どちらの数が多いか比べよう」と言います。その言葉を信じたサメは仲間を呼んで向こう岸までズラッと並びます。そのおかげでうさぎはサメの上を通って渡れたのですが、渡った直後にサメに真相を言ってしまったため、毛をむしりとられてしまいます。
痛いと泣いていたら、そこに出雲の国の神々が通りがかり、その忠告に従って、海水を浴びたところますます痛くなりました。が、その後に来られた大国主命(おおくにぬしのみこと)の忠告を聞いて、真水で体を洗い、ガマの穂の上で寝たところすっかり治ったというお話です。
だから、この魚もよく見るとサメです。
サメの上に、うまくいったと笑いながら手を振っているうさぎ。この後のうさぎの運命を思うと、ちょっとかわいそうですが、この姿は可愛くて憎めません。
ちょうど、来年の干支もうさぎです。こんな愛きょうのあるうさぎをインテリアとして飾っても楽しいのではないでしょうか。
内田 裕子作
波乗りうさぎ 香合 ¥29,400
(サイズ/長さ約13?・高さ約8.5?)
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